第29回:車いすの固定はしっかりされていますか?①
2019.12.02
こんにちは。スマイルカーリースの日野篤です。 前回は福祉車両の納期についてお話をさせていただきました。今回は車いすの固定についてお話をさせていただきたいと思います。
先日、某地域にて送迎中の福祉車両が事故を起こし、車いすに乗車されている利用者様がお亡くなりになる痛ましい出来事がありました。
自動車は大きな損傷がないにも関わらず、死亡事故に繋がってしまった原因は車いすが正しい固定をされなかったことにありました。
実はこのような送迎中の事故は稀に起こるものではなく非常に多く起こっています。
車いすは正しく固定されていないと利用者様が大けがを負うことや最悪の場合死亡事故に繋がる恐れがあります。
安全に送迎するために特に気にかけていただきたいのが車椅子を固定するベルトの装着方法についてです。
〇肩ベルト
必ず利用者様の方の高さに合わせて通すようにしていただき車いすのアームレストの下及び車輪を通すようにしてください。
また、小柄な利用者様で肩ベルトでは位置が合わない際には、ご家族に安全に送迎をするために必要な固定方法であり、拘束ではないというご理解と許可を頂いた上で胸部固定ベルトをご利用されることをお勧めいたします。
〇腰ベルト
車両によって左側から右側に装着するものと右側から左側に装着する場合がありますが、双方ともに必ずシートベルトが出た側の車輪・アームレストの下・シートベルトを固定する側のアームレストの下・車輪の順番で装着するようにし利用者様の骨盤と車いす、シートベルトが密着するようにしてください。※車いすの車輪が小さい場合には車輪を通さなくても問題ありません。
また、腰ベルト肩ベルトともに利用者様に密着していることと、車いすにも極力密着していることも確認してください。
日々同じ業務をされているととても手間がかかると感じられることかもしれませんが、怠ることでの大きな損失があることを再認識していただき、これからも安心・安全な送迎を行っていきましょう。
次回は車いす固定方法パート②といたしましてシートベルト以外の箇所、特に車両についてのお話をしていきます。
車に関して悩みがある皆さま、まずはお気軽にご連絡ください。