第11回:スロープ車の安全確認
2018.06.15こんにちは、スマイルカーリースの有路往真です。
最近では、大型のリフト車よりも軽自動車や小型車に搭載されているスロープ車をよく見かけるようになりました。今後もますます需要の増えていきそうなスロープ車を導入している福祉施設も多いと思います。そこで今回はスロープ付き福祉車両の安全確認と注意事項について改めて確認しましょう。
利用者の乗降は平らな場所で
まず車椅子の方が乗降する際、スロープに勾配があるので転倒する恐れがあるという点に注意が必要です。
スロープ使用時は必ず後ろから補助し、乗降時・送迎移動中は車椅子のブレーキをかけるようにしましょう。
地面が傾いた坂道などで乗降を行うと電動ウインチへの負荷がかかり、故障の原因になります。必ず平らな場所で乗降を行うようにし、車椅子の方が乗車されたらウインチにたるみがなくしっかり固定されているかどうか再度確認しましょう。
シートベルトは肘掛の下から
次に車椅子の方の正しいシートベルトの装着方法についてです。
車椅子の肘掛の上からシートベルトを装着すると身体と密着せず、万が一急ブレーキをかけた時に身体が外に飛び出してしまう危険性があるためとても危険です。
シートベルトは必ず肘掛の下から、タイヤのホイールの間を通し身体に密着させるようにして装着するようにしましょう。
また、胸部のシートベルトについては身長の低い方の場合首にシートベルトが掛かってしまう恐れがあるので、装着状態を確認し外しておくことも必要です。
そしてスロープ車はスロープを下した際のリアバンパーの位置が地面と非常に近くなります。駐車場の輪止めの上で車椅子の乗降を行うとリアバンパーをぶつけてしまう恐れがありますので注意しましょう。安全運行のためには、車椅子の固定やシートベルトの確認は必須です。それに必要な時間を考え余裕を持ったスケジュールで運行することが大切です。
毎日行う送迎だからこそ、一つ一つの安全確認をすることが、事故やトラブルを防ぐポイントです。時間をかけて安全の確認をしましょう。
次回も知って得する福祉車両の情報をお届けします。お楽しみに。
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